万能の香り「ラベンダー」

学名のLavandulaは、ラテン語で「洗う」という意味のLavo、Lavareや「青みがかった鉛色」という意味のLiveo、Lividusが語源といわれています。

「洗う」という語源の通り、古くから入浴や沐浴等に利用されてきました。古代ギリシャ人やローマ人は、たくさんのラベンダーの花を浮かべて入浴していたそうです。また殺菌消毒効果にも優れていて傷口の消毒などにも利用されていました。

昔は香料として利用されていた精油ですが、1928年頃にフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中に負った火傷をとっさにラベンダーの精油に手を浸けた所痛みもなく早く回復、その薬効成分に注目し研究が始まったというエピソードが有名です。彼は、「アロマ(自然の香り)」と「テラピー(治療法)」という言葉を組み合わせて 「アロマテラピー(芳香療法)」という言葉を造りました。

フランスの医師ジャンパネル博士は、インドシナ戦争の時に、兵士の怪我や火傷の治療にラベンダーの精油を用いたそうです。

北欧ではペストが流行した時、消毒のためにローズマリーなどと一緒にラベンダーの小枝をペスト患者の家で焚いたそうです。

日本でのラベンダー栽培の歴史は、昭和12年曽田香料の創始者曽田政治氏がプロバンスを旅行した時に香料の材料としてラベンダーを日本でも栽培できないかと考え花の種をフランスから輸入してたのが始まりで、北海道の北見と札幌、千葉、長野、岡 山の5か所で試作した結果札幌が一番栽培に適していることがわかり昭和15年札幌市南区の土地約に耕作を始め、二年後の昭和17年に日本で初めてラベンダーオイルの抽出に成 功しました。

ラベンダーの作用

  1. 肌への主な作用
    1. 新しい細胞の成長を促したり、炎症を抑える作用があるので火傷や日焼けのしすぎに
    2. 皮脂のバランスを整えるので脂性肌やニキビに
    3. 痛みやかゆみを抑える働きがあるので虫さされや傷に
  2. 心や体への主な作用
    1. 精神への鎮静作用があるので、緊張やストレス、不眠症に
    2. 鎮痛作用があるので、頭痛や歯痛に
    3. リラックスさせ呼吸を楽にするので、気管支炎、喘息、風邪などに
    4. 鎮静・鎮痛作用があるので肩こり、筋肉痛、リウマチなどの痛みを緩和
    5. 通経作用があるので少量月経や月経痛に効果的
    6. 高い血圧を下げ、心拍を鎮めます

ラベンダーの精油はこんな時にオススメ

  1. 頭痛がする時に
    1. 香りを焚いたり、ティッシュ等に染込ませて香りを吸入
  2. ニキビができたり脂っぽい時に
    1. キャリアオイルに入れて顔のマッサージに
  3. 眠れない夜やリラックスしたい時に
    1. お風呂や足湯に精油(エッセンシャルオイル)を数滴垂らして

注意事項

  1. 通経作用があるので妊娠初期の使用は控えた方がいいでしょう
  2. 血圧を下げる作用があるので低血圧の人は使用量に注意しましょう

ラベンダー詳細

学名 Lavandula angustifolia/Lavandula officinalis
科名 シソ科
抽出部位 花穂(花の先端部分)、葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス・イギリス・オーストラリア・日本など
香り ほのかに甘い爽やかな花の香り。ミドルノート
ブレンド ゼラニウム・カモミール・オレンジ・レモンなどとのブレンドがおすすめ

記載内容は精油(エッセンシャルオイル)の医療、美容上の効果、効能を保証するものではありません。個人で行うアロマせラピーはあくまで香りを楽しむことを中心とし、健康維持・予防医学的観点からの実践を心がけましょう。

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